8.1 LeSS のプロダクトオーナー
プロダクトオーナーに関する原理・原則
プロダクト全体思考
大規模なプロダクト開発では、人々が自分の担当に没頭する場面が容易に作られてしまう
1 つのプロダクトバックログを持つ 1 人のプロダクトオーナーが、プロダクト全体思考を支える
リーン思考: 無理の回避
多くのチームに 1 人しかプロダクトオーナーがいない場合、どうにかやれる程度の仕事量をどう維持するか?
要求や仕様の詳細確認作業の大部分をチームに移乗する
チームを顧客/ユーザーと直接結びつけたりする
大規模スクラムはスクラム: システム思考
スクラムは 固定スコープと固定期間の内部「契約」を最初にビジネス側と開発側の間で合意し、契約を履行するためのプロジェクトを開発側が実行する という従来型のモデルを効率的に実行するメカニズムではない
顧客との協調と適応へのパラダイムシフトである
すべてのスプリントで出荷し、意思決定権限を持つビジネス側の人がプロダクトオーナーになる
プロダクトオーナーの役割は、プログラムマネージャーやプロジェクトマネージャーが果たすというのは誤解である
少なくすることでもっと多く
LeSS では、プロダクトオーナーの役割をたった 1 人で効果的にスケールすることが可能
役割、役職、そして複雑さはより少なくするべき
LeSS ルール
code: LeSS ルール
プロダクトオーナーが 1 人、プロダクトバックログが 1 つあり、出荷可能なプロダクト全体を運用します。
プロダクトオーナーだけでプロダクトバックログリファインメントをするべきではありません。複数チームが顧客やユーザー、ステークホルダーと直接コミュニケーションをとり、プロダクトオーナーをサポートします。
すべての優先順位付けはプロダクトオーナーに確認をとりますが、要求や仕様の詳細確認は極力チーム間や顧客、ユーザーまたはステークホルダーと直接行います。